僕は社会人になってから6年経ちますが、転勤が多い会社に入ったことで既に上司が2人変わりました。最初の上司を含めて3人の上司がいた訳です。
僕は自他共に認めるクソ上司ウォーカーで、この3人ともが中々にヤバイ人格の奴らでした。
今回は彼らとのいさかいについてまとめてみました。
今まで出会ったヤバイ上司について語る
それでは語っていきたいと思います。
前提として僕が務めている会社は一応一部上場企業ですが、割かしベンチャー気質の強いところなので、多少人格に問題があっても仕事さえできれば昇進してしまうような風土があります。
また、こういう記事を書くと決まって
全然まともな上司やん。俺の上司なんてもっと~……
という方が出てくるので、あくまで感じ方は人それぞれということを念頭に置いてお願いします。
メッチャ怒鳴る上司
いわゆる瞬間湯沸かし器と呼ばれるような上司でした。
非常に感情的になりやすく、一度頭に血が登ると周囲を顧みずに大きな声を出して威圧するという人格です。
例
- 僕が会議の議事録を提出するのが遅れると、周りに人がいるオフィスの中で「おっせぇんだよッ‼」と怒鳴る。
- 僕が上司に印鑑をもらう必要のある書類を、控え目に上司の机の端に置いておくと「真ン中に置いとけよッ‼」と怒鳴る。
- その他、睨む、すごむ、机をブッ叩くなどの威圧的態度を繰り返す。
この上司に関してはかなり悩まされ、僕は大声で怒鳴られるのが恐くて相談したいことがあっても中々声を掛けられない状態でした。
それが原因で仕事が遅れ、それによってさらに怒られるという負のサイクルが発生し、一時は精神安定剤を飲みながら仕事に行っていた時期があります。
ですが唯一僕が感謝していることは、彼に出会ったことによってかなり精神的に鍛え上げられて、少々のことではへこまないようになりました。
後述しますが、今ではこの上司に正面切って言い返すことまでできるようになったのです。
ねちねち嫌味を言う上司
僕が新入社員の時に出会った、最初の上司です。
この上司は、先ほどの上司と違って大きな声を上げるということはしない人でした。
しかしかなり性格がイヤらしく、こちらに指導をする時にねちねちと何時間も嫌味を繰り返すような人間でした。
例
- 僕が一つの書類を作るのに何時間もかかり、ようやく完成したものを上司に見せに行くと「大作ですね」と一言(もちろん嫌味)。
- 僕に対して、コミュ力の低さ、業務能力の低さ、頭の悪さなどを皆が退社した夜の23時から深夜2時まで延々と言い続ける。
- 酷い時は、話かけるだけで「な・に・か?」と嫌味たっぷりに返事する。
僕が社会人になった時の最初の上司だけあって、かなり印象に残っています。
中でも上で書いた夜の23時から深夜2時までの説教はかなり辛く、僕はこの時に社会人になって初めて会社で泣きました。
僕の会社では深夜残業は原則禁止されているので、この上司は僕にタイムカードを切るように指示した上で、説教を行っていました。
今考えても、これは明確に「パワハラ」に該当する案件だったので、人事部に通報するべきでした。まだ新入社員だった僕には、社内通報制度の理解が浅く、またその度胸もなかったのです。
部下を放置する上司
怒鳴ったり嫌味を言ったりはしませんが、とにかく部下を放置する上司に当たったこともあります。
どういうことかというと
- 僕の業務上の相談事に対して一切の判断をしてくれず、ひたすらもっと判断材料を集めるように指示し続ける。
- 僕の職位では権限のないレベルの判断が必要とされる重要な打ち合わせに、お願いしても出てくれない。
- 極めつけは、「俺が新入社員の時は、何千万円の案件の判断を一人で判断していた。上司は決して判断はしてくれなかった」と過去の苦労を振りかざす。
とにかく部下を放置し、さらに責任を伴う判断を一切してくれない上司でした。
これによって僕はひたすら仕事が溜まっていき、関係部署や取引先から詰められて精神を病み、休職寸前まで追い込まれました。
この上司は、恐らく過去の自分の苦労を自分の部下にも強いるタイプの人間だったのだと思います。
いわゆる「俺が苦労したんだからお前も苦労しろ」という、非常に生産性や効率を貶める考えを持つ上司です。
上で書いたように、この上司も過去に判断をしない上司に悩まされていたようなことを仄めかしていたことがあるのです。
もちろん年配方の苦労の上で今の会社、ひいては日本が成り立っているのだから、尊重したいところではあります。
しかしながら時代は変わっているのだから、過去の苦労によって培われた財産の恩恵を今の世代に渡してくれるような器の大きな人間でいてほしかったところです。
これらの上司に対して取った対策
さて、上記したヤバイ上司に度々遭遇してきた僕ですが、何度も危ない精神状態になりながらとりあえず休職や退職にはならずにここまで来ています。
次は僕がこれらの上司に対して取った対策についてまとめます。
実行が容易な順から書いていくので、同じように悩んでいる人は参考にしてください。
それは以下の3つです。
- やられた事、言われた事を記録する
- 上司の上司に相談する
- 勇気を出して言い返す
やられた事、言われた事を記録する
最も簡単にできて、効果もある対策の一つです。
記録を取ることによって、他の誰かに相談する時や、最悪労働基準監督署に駆け込む時にも重要な証拠になります。
何より、自分が苦しめられていることが記録として残るので、その苦しみが「意味のある苦しみ」に代わることは精神的にも大きな助けになります。
記録方法には色々ありますが、代表的な2つとしては
- ノートに記録
- レコーダー/スマホで録音
となります。
ノートに記録する時は「いつ、どこで、誰に、何を、どうされた」という風に、できるだけ詳細を書いておいた方が良いでしょう。
ノートに記録する行為が怪しまれるのであれば、仕事をするフリをしてパソコンに打ち込んでも良いです。
そしてより確実な証拠として残るのが、「録音」です。
手書きの記録では最悪「捏造だ!」と言い逃れされてしまう可能性もゼロではありませんが、上司の肉声が収められた音声記録が残っていれば言い逃れはできません。
最近はスマホの録音アプリもかなり高性能なものがありますので、利用しましょう。
注意したいのは、絶対に録音をし損なわないことです。
一番確実なのは、出社した瞬間からスマホの録音アプリを起動させ、それを退社するまで起動したまま肌身離さず持ち続けていることです。
ですがさすがに電池が持たないかもしれないので、その場合はスマホとは別にバッテリーが長持ちするレコーダーを買いましょう。
多少の出費にはなりますが、本当に追い詰められていればそれぐらいはするはずですし、逆に出費が気になる程度の問題であればそれほど追い詰められてはいないということです。
上司の上司に相談する
僕が休職や退職に追い込まれなかったのは、この上司の上司がことごとく人格者であったことが大きな要因です。
彼は部長だったのですが、担当者一人一人のことをしっかりと見てくれていて、僕の相談も真摯に聞いてくれました。
なお、上司の上司に相談する際に気を付けた方が良いことは以下です。
- まずは相談内容を文章にして書き出してみる
- 感情的になって過激な言葉を使わない
- 上司の上司に具体的に何をしてほしいのか伝える
対面で相談する前に、相談事項を書き出しておくことが有効です。僕は実際に上司の上司に相談する時は、声をかける前にメールで相談内容を送っておきました。
書くことによって自分の頭も整理され、実際に対面で相談する際に的確かつ効率的に話をすることができます。
大抵こういった相談事をする時は自分が追い詰められていて、頭の中が整理されていないことが大半です。
上司の上司であれば、それなりの立場にいる人のはずなので、そんな忙しい人の時間をいただくからには事前に自分の相談事をまとめておくのは最低限のマナーです。
次に、感情的になって過激な言葉を使わないことも重要です。
例えば事前に相談内容をメールで送る際に
〇〇課長にブタが喚くような声で罵倒をされ非常に精神的に参っています。できることならこの手でぶちのめしたいのですが、ここは我慢して社内ルールに乗っ取って制裁を加えてやりたいです。
などと書くのは最悪です(赤字が問題点)。
どれほど悔しくて感情が高ぶっていても、ビジネスにふさわしくない言葉を使った時点であなたも問題人物とみなされてしまいます。
重要なのはあなたが困っていることを確実に上司の上司に伝えることであり、そのためには適切な言葉を使って整理された文章で簡潔に書く以外はありえません。
最後に、最も重要なことは上司の上司に具体的に何をしてほしいのか伝えることです。
例えば
〇〇課長から大声で罵倒され、非常に精神的に参っています。助けていただけないでしょうか。
という相談内容では、上司の上司は具体的に自分に何をしてほしいのかが分かりません。
「助けていただけないでしょうか」という言葉はあまりにもあいまいです。
もちろんそれなりの立場にある人なので、経験則から対処をしてくれるでしょうが、自分が思っていたこととは違う指導になってしまうかもしれません。
望ましいのはここまで具体的に書くことです。
〇〇課長から大声で罵倒され、非常に精神的に参っています。この行為のため私は〇〇課長に業務の相談が中々できず、どんどん仕事が溜まっている状況です。
〇〇部長から〇〇課長に対して以下のご指導をしていただけないでしょうか。
なお、ご指導をしていただく際、私の個人名を出していただいてもかまいません。
- 私を指導する際に、大声を出したり睨んだりしないでほしいこと。
- それによって、私は業務の相談が〇〇課長にできなくなっていること。
- 相談ができないことで仕事が溜まり、私が精神的に参っていること。
もちろん、これだけ具体的に書いたからといって上司の上司がその通りに指導をするかどうかは分かりません。
上司の上司の頭に、より効果的であると考える指導方法があるならば、彼なりの哲学に乗っ取って指導をするはずです。
ですが、それならそれで良いのです。
重要なのは、あなたが困っていて直属の上司に指導をしてほしい内容が上司の上司に具体的に伝わっていることです。
それが伝われば、形はどうあれその内容を踏まえた指導になるはずなので、「助けていただけないでしょうか」などというあいまいな相談内容よりも、はるかに有用な指導をしてくれるはずです。
勇気を出して言い返す
さて、最後に最も難しいけれど最も効果のある対処法を書きます。
それは、勇気を出して言い返すことです。
具体的には、大声で怒鳴りつける上司に対して大声で怒鳴り返すということです。
僕は実際にこれをやったことがあります。
それまで大人しく怒鳴られていた僕がついにキレて怒鳴り返した時、上司は驚いて明らかにひるんでいました。それからというもの、その上司が僕に怒鳴ったり睨んだりすることが目に見えて減りました。
よく、本やネットの記事などで
「キレる上司に対して感情的にキレ返すのは最悪の対処法。冷静に話をして、辞めてほしいことを丁寧に相手に伝えて穏便に解決を図ること」
などと書いてあることがあります。
僕はこれについて「相手によりけり」だと思っています。
僕は一つ前の項目で「過激な言葉を使わないこと。ビジネスにふさわしくない言葉を使った時点であなたも問題人物とみなされてしまう」と書きました。
ですが、唯一これの例外となるのが、上司の性格的にこれしか打つ手がない場合です。
もちろん、冷静に話をしてそれで怒鳴ることを辞めてくれる上司であればそれに越したことはありません。
ですが世の中には、怒鳴って指導をすることが人格に沁みついているような人間がいます。
そういう人間は相手を威圧して屈服させる行動がクセになっているため、理性で自分を抑えることができません。
そんな人間に対する唯一の対処法は、やったらやり返される、自分に不利益が返ってくるということを、身をもって自覚させることだけです。
悲しいことに、人間というのはやり返してこない人間を選んで攻撃する生き物です。
ストレスが溜まっている時に目の前にサンドバッグがあれば、ボコボコに殴る人間はいても、岩のかたまりを見つけて殴りつける人間はいません。
ストレス発散どころか自分が怪我をすることが分かっているからです。
繰り返しになりますが、攻撃したら自分にも相応の不利益が返ってくると身をもって知っている相手には人はそうそう攻撃しません。
サンドバッグにならないこと。
大岩になること。
自分自身があらゆる意味で「強い人間になること」が、どんな上司と相対しても絶対的に対処ができる最強の対策です。
まとめ
僕がもしこれから昇進するようなことがあれば、将来部下ができるかもしれません。
今回結構偉そうなことを書きましたが、もし自分が上司になって部下からパワハラで訴えられたりしたら目も当てられません。
いつか自分が部下を攻撃する立場にならないように気を付けたいと思います。