ニンテンドースイッチで人気のゲームと言えば「マリオ」や「スマブラ」ですが、実は「ノベルゲーム」も多数発売されています。
今回はスイッチで遊べるノベルゲームの中でも、僕がオススメの作品を紹介していきます。
当然ながら、ここで紹介する作品は全て僕が実際に購入して全ルートをクリアしています。
ちなみに、僕はPC版も含めて50本以上のノベルゲームをプレイしてきた人間なので、かなりのオタクだと自負しています。
ニンテンドースイッチで遊べるお勧めのノベルゲーム
それでは早速紹介していきたいと思います。
ちなみにこの記事では作品をまとめて紹介していますが、それぞれの作品には別記事で詳細なレビューを書いています。
興味を持った作品があったら個別のレビュー記事も読んでいただけると、より詳細が分かると思います。
Summer Pockets
「クラナド」や「リトバス」などの名作を世に送り出したブランド「key」から発売されたノベルゲームです。
2018年6月29日にPC版が発売され、その約1年後の2019年6月20日にニンテンドースイッチ版が発売されました。
あらすじ
主人公、鷹原 羽依里(たかはら はいり)は、亡くなった祖母の遺品整理を手伝うため、夏休みを利用して鳥白島にやってきた。
その島で、彼は同年代の少年少女たちと出会い、共に過ごす中で交流を深めていく。
夏休みの終わりには地元に帰ることが決まっているが、仲間と絆が深まるにつれて段々と帰るのが惜しくなっていく……。
往年の名作を世に送り出してきた老舗メーカーらしく、全体的に非常にレベルの高い仕上がりになっています。
ジャンルとしては「感動物」の王道を行く作品であり、「出会いと別れ」を真正面から描きプレイヤーの心を揺さぶる魂の名作です。
こんな方にオススメ!
- 切なく、泣ける物語が読みたい。
- グラフィックや音楽など演出面のクオリティも重視する。
- サブキャラもしっかり作られている。
詳細なレビューはこちら!
白衣性愛情依存症
工画堂スタジオから発売されたノベルゲームです。
本作の特徴は何といっても「百合ゲー」であること。
百合ゲー:女の子同士の恋愛を描いたゲームのこと。
本作では、ヒロインたちはもちろん、通行人のモブの一人に渡るまで全て女性しか登場しません。
あらすじ
看護師を目指す主人公の大幸あすかは、看護師への第一歩である「帝都看護専門学校」へ入学する。
共に入学した妹である「大幸なお」や「天藤いつき」「武田さくや」といった同級生と共に、時に対立したり友情を深めたりしながら看護の道を共に歩む。
実習の中で患者から感謝や罵倒の言葉を受けたり、時にはどうにもならない死を目の当たりにしながらも、力強く成長していく彼女たち。
そしてやがては彼女らの間で恋が芽生え……
本作の魅力はカワイイ女の子同士のイチャラブが見られることですが、ルートによってはかなりサスペンスな展開もあり、面食らいます。
さらに、一部のバッドエンドではかなり悲劇的な結末を迎えるため、ユーザーの中には本作を「鬱ゲー」と分類する人もいます。
ゆるふわなビジュアルに騙されてやけどをしないよう、注意してプレイください。
こんな方にオススメ!
- 女の子同士のイチャラブが見たい。
- サスペンス系の作品も好き。
- 現実離れした超展開も許容できる。
- 重度の鬱展開も耐えられる。
詳細なレビューはこちら!
シンフォニック・レイン
上で紹介した「白衣性愛情依存症」と同じく、工画堂スタジオから発売されたノベルゲームです。
本作は中世ヨーロッパ風の音楽の街が舞台となっており、まさしく「雰囲気ゲー」と呼ぶにふさわしい世界観が魅力の作品です。
あらすじ
主人公のクリスは、音楽家を目指して音楽の街「ピオーヴァ」の音楽学院に入学する。
彼は故郷に恋人のアリエッタを残してきており、定期的に手紙のやり取りをすることで互いの近況を報告しあっていた。
やがて卒業が近づき、卒業のための課題である発表会のパートナーを探すことになったクリス。
アリエッタの双子の妹であるトルタや、旧校舎で隠れるように一人歌を歌っていたリセ、さらに元生徒会長でしっかり者のファルシータといった面々に候補を絞っていくが……。
この作品は物語としての起伏はあまりなく、ドラマティックな展開を求めるプレイヤーの期待には添えないかもしれません。
また、純粋なハッピーエンドと言えるラストも、ほとんどありません。
しかし、異国情緒あふれる街並みや、落ち着いたBGMなどが折り重なることで重厚な世界観が創り上げられており、非常に「浸る」ことができる玄人向けの作品です。
昨今の、詰め込み過ぎで胃もたれするようなストーリーのノベルゲームにうんざりしている方はぜひ。
こんな方にオススメ!
- 波乱万丈なシナリオよりも、重厚な世界観や雰囲気を重視する。
- BGMも作品世界を構成する重大な要素として重視している。
- 人間の心理描写に重きを置いた作品が好き。
- 無理やりなハッピーエンドを見せられるくらいなら、バッドエンドでも納得できる方がよい。
詳細なレビューはこちら!
ニンテンドースイッチでノベルゲームをプレイする利点とは
いかがでしたでしょうか。
ところで、ノベルゲームの多くはPC向けに発売されています。
家庭用ゲーム機向け、いわゆるコンシューマー移植の作品も少なくはなかったですが、どちらかというと「プレーステーション」系列のハードで多く発売されていました。
ですが、ニンテンドースイッチでは、これまでの任天堂ハードとは比べ物にならないほどのノベルゲームがコンシューマー移植されています。
僕としてはこの流れは必然だと思っています。
なぜなら、ノベルゲームをプレイするにおいて、ニンテンドースイッチのハードとしての性能と相性が抜群だからです。
形を変えてどこへでも
皆さんご存知の通り、ニンテンドースイッチは以下の3つのモードでプレイが可能です。
- TVモード
- テーブルモード
- 携帯モード
この特徴を生かし、家で大画面でプレイしていたノベルゲームの続きを、携帯モードで外出先でプレイすることができます。
PC向けのノベルゲームの場合、外出先でプレイする際にはかさばるパソコンを持ち運ばなくてはなりません。
※最近はクラウドにセーブデータを保存し、スマホやタブレットと共有してプレイできる機能も出てきましたが、まだまだ少数派です。
さらに、飛行機や新幹線などの長時間の移動では、ノベルゲームをプレイする絶好のチャンスですが、PCの大画面でプレイするのは周りの目が気になります。
その点、スイッチの携帯モードの画面なら周りの目を気にする必要もないのです。
コントローラーがbluetooth接続
スイッチのコントローラー(以後、ジョイコン)はbluetoothで無線接続されています。
なので、家で大画面でノベルゲームをプレイする際、パソコンのマウスと違ってコードを気にしなくてよいので非常に快適です。
マウスにもbluetoothのヤツがあるじゃないかって?
確かにその通りです。
しかしジョイコンの快適性には到底及びません。
ジョイコンは「右」と「左」にそれぞれ別れていて、いずれも片手に楽々収まるデザインになっています。
僕は右利きなのでジョイコン(右)を右手に持って、好きな体勢でノベルゲームがプレイできます。
ジョイコン(右)には、スティックと選択ボタンの両方が付いているので、ノベルゲームをプレイする際に
- 選択肢を選ぶ
- バックログを読む
- 設定・コンフィグをいじる
などの処理が「右手だけで」完結します。
この圧倒的快適性は、スイッチでノベルゲームをプレイした人しか分からないことでしょう。
一度試してみれば、無線接続のマウスと比較するなど、愚かにもほどがあると気づくと思います。
なお、スイッチの唯一の弱点は「bluetoothでイヤホンを接続できない」ということでしたが、これはトランスミッターを使うことで解決できるので、ますます死角が無くなりました。
さらに多くのノベルゲームを発売してほしい!
元々成人向けのノベルゲームを発売していたメーカーも、スイッチの利点に気付いてきたのか、以下のように続々とスイッチ移植版に参入してきています。
- 大図書館の羊飼い(オーガスト)
- ノラと皇女と野良猫ハート(HARUKAZE)
- グリザイアの果実(フロントウィング/プロトタイプ)
- 蒼の彼方のフォーリズム(sprite)
ノベルゲームオタクとしては、これからも多くのノベルゲームがスイッチで発売されることを願って止みません。
以上です。