大乱闘スマッシュブラザーズSPが発売されて、早くも1年と半年が経ちました。
僕は今でも飽きずにこのゲームを楽しんでいます。ですが、何度も対戦を重ねてVIPマッチを解放し、さらに世界戦闘力を上げていくと「人智を超えた強さ」の相手と遭遇することになりました。
AIが操作している?
VIPマッチを解放して世界戦闘力を上げていくと、戦う相手がどんどん強くなっていきます。
するといつか、「AIが操作しているとしか思えない」圧倒的に強い相手と遭遇することになるのです。
自分の攻撃は全て読まれているかのようにことごとく躱され、相手の攻撃はなすすべもなく受け続けてしまう。
僕は当初、そのあまりに完璧すぎる動きに、チートを仕組んだ誰かが本当に「AIに操作をさせている」のだと思っていました。
ですがネットで詳しく調べてみると、どうやらそこには秘密があるようでした。
「フレーム」の存在について
スマブラには「フレーム」というものが存在します。
昔はごく限られた人しか知らない概念でしたが、ネットの普及によって一般の人々にも知れ渡るようになりました。
フレーム:ゲーム内の時間の単位。1フレームは60分の1秒。
スマブラの各キャラクターが繰り出す攻撃には全てフレームが存在し、その数値が多いほど隙が大きいことになります。
このフレームを理解しておくと、どのキャラクターのどの攻撃には〇フレームの隙があるから、このキャラクターの〇フレームのこの技の反撃は確定する、といった計算ができるようになります。
覚えゲー?
VIPマッチでも上位層になると、このフレームの概念を理解してある程度記憶している人たちが増えてきます。
そういう人たちは、こちらの攻撃の後隙に対して一番効率の良い反撃を的確に差し込んできます。
僕が冒頭で書いた「AIが操作しているとしか思えない」ほどの、人智を超越した強さの相手というのは、このフレームをキャラクターごとにほぼ完ぺきに記憶している人なのだと思われます。
つまり「このキャラクターがこの状況でこの技を使ってきたら、こっちはこの技で反撃をする」という「計算式」が頭の中に完璧に記憶されているのです。
さらに、ただ記憶するだけでなく反撃をする際のコントローラーを操作する指の動きも、条件反射レベルで動くように鍛錬を積んでいます。
フレームの完璧な記憶と、条件反射レベルの指の動きを体得すると、常人からは「AIが操作しているとしか思えない」レベルの強さを会得することになります。
もはやゲームじゃない
ネットで時折遭遇する、異次元レベルの強さを持つ相手に関して解説しました。
ところで、僕はゲームは息抜きで行うものだと思っています。いわゆる「ガチ勢」ではないのです。
ですが、スマブラSPの性質上、ネット対戦で勝っていくとマッチングする相手がどんどん強くなっていきます。
そうすると必然的に、上述したフレームの記憶と条件反射の指の動きを体得している相手と遭遇することになります。
フレーム表を記憶するか
そういった相手に勝つには、こちらも同じことを体得しなければなりません。
それはつまり以下のような「修練」を積むということです。
- ネット検索で手に入る各キャラごとの技のフレーム表を見て、技ごとのフレームを記憶する。
- トレーニングモードで、コンピューターを相手に条件反射レベルで指が動くように繰り返し同じ動きを体に覚えさせる。
さて、ここまでしてゲームをしたいと思うでしょうか?
特にフレーム表を早く効率的に記憶したいと思ったら、紙に印刷して手で繰り返し書き写して覚えることになります。
さながら受験勉強のようなものです。息抜きどころではありません。
だったらやらなきゃいい?
そうまでして強くならなくてもエンジョイ勢として楽しめばよいじゃん、という声も聞こえてきそうです
ですが、ゲームというのは勝たなければまったく面白くありません。
既に書きましたが、スマブラSPのネット対戦では世界戦闘力が上がると必然的に強い相手と当たることになるのです。
だから、ただ闇雲にネット対戦を繰り返しているだけでは、ある一定のレベルで「修練」を積んだ相手とぶつかり、結果勝てなくなります。
繰り返しますが、ゲームは勝てないと面白くありません。
だからと言って、僕はただの苦行である「修練」をやりたくありません。
このジレンマに陥って、僕はある時期からスマブラSPを起動する頻度が減るようになりました。
まとめ
僕は現在でもスマブラSPをプレイしていますが、それでも初期のようなどんどん世界戦闘力が上昇していった時と比べたら、プレイ時間が明らかに減りました。
僕の現在の世界戦闘力はゼルダで約480万ですが、「修練」を積んでいないプレイヤーとしては、ここら当たりが限界なのかもしれません。
恐らくですが、世界戦闘力500万を超える領域では「修練」を積んだプレイヤーたちがひしめき合い、日夜魂を削るような熱戦を繰り広げているのでしょう。
プロゲーマーを目指している人や、ネット配信で魅せプレイを披露して広告料を稼いでいる人ならば「修練」も意味があると思います。
ですが、僕のような息抜きでゲームをプレイしている人間には時間のムダです。
今後も僕は「修練」を実行するつもりはありませんし、もう少し穏やかに楽しめるゲームに移行する時期かもしれないと思い始めています。