20代が書籍「下流老人」を読んで感じたこと

ひと昔前に「下流老人」という書籍が話題になったのですが、今更ながらこの本を読んでみました。

下流老人」は、それまでごく普通に働いて生きてきた人たちでも、老後はロクな食事も住み家もなく悲惨な人生を送っている人がたくさんいるという現状に警鐘を鳴らすべく執筆された書籍で、発行部数は20万部を超えているベストセラーです。

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

 

なお本書では生活保護を受けることを強く推奨するような記述があり一部では強い批判も浴びた書籍のようですが、まだ20代の僕が読んでも色々と考えさせられる点があったので、今回はそれをまとめてみようと思います。

この本を読もうと思ったきっかけ

なぜ本書を読もうと思ったかというと、僕の両親のことを考えたことがきっかけです。僕の父親はもう60代後半で、母親も60代前半なのでそろそろ老後に突入し始める年齢でもあります。

僕はとある理由で両親の老後の面倒を一切看ず、全て兄に任せることを決めています。ですが、僕の兄は現在実家暮らしのフリーターなので、いざという時に両親ともども僕に泣きついてくる恐れがあります。

もちろん一切を拒絶するつもりですが、相手側がどんな状況に陥っているかをこの本を読んである程度推測しておくことで対策を立てやすくなるだろうと踏みました。

実際にこの本の中には、高齢のニートやフリーターの子供を抱え込んだことが原因で貧困に陥る老夫婦の例が出てきたので、実家の兄と両親はこのパターンになる可能性があると思います。

念のため書いておきますが、僕の兄と両親が致し方ない理由で今の状況に陥ったならば当然家族として僕は支援をすると思います。ですが彼らの場合は全てが自業自得であることが明白なので、僕が助ける理由はありません。詳しくは下の記事をご覧ください。

www.suteneko3000.com

現役時代普通に働いていた人でも老後に貧困に陥る

僕がこの本を読んで一番衝撃を受けたのがこの事実でした。僕が思っていたのは、老後に貧困に陥る人というのは現役時代に怠けて働かなかったか、貯蓄に励まず散財の限りを尽くした人というイメージでした。

もちろんそういう人もいるようですが、現役時代に平均的な収入を得ていた人でさえ老後は貧困に陥った例が後を絶たないようです。

今僕は普通に会社努めをして平均的な収入を得ていますが、本書の内容が事実であれば、僕も将来貧困に陥いる可能性があるということです。本書では、今の現役世代の老後はさらに過酷になると警告していたので、より一層危機感を感じています。

僕はこれまでいたってマジメに生きてきたつもりですが、そういった人たちでも普通に貧困に陥る時代がこれからやってくるかと思うと、今後の日本の将来に憂いを感じます。

貧困の対策は「人間関係」

本書は将来に警鐘を鳴らすだけでなく、老後に貧困に陥らないため、あるいは陥った時のための対策がいくつか紹介されていました。中でも僕が身につまされたのが、「人間関係」についてです。

実は老後に貧困に陥った人の中でも幸福に暮らしているたくさん人はいて、そういう人たちは得てして豊かな人間関係を築いていたとのことです。本書で紹介されている例としては、72歳の貧困男性が中小企業の社長と飲み屋で意気投合し、その後飲み友達となった例や、68歳の男性が飲食店で一人で寂しそうに食事をしていた50代の女性に声をかけて交際に発展した例が紹介されています。

実は人間関係というのは僕にとって大きな課題で、別の記事でも書きましたが僕の現状は基本的にボッチです。社会人になってから新しくできた友達は一人もいません。もちろん会社の同期とは昼休みにご飯を一緒に食べたりということはありますが、プライベートでは付き合いは一切ありません。大学時代の友人とは、社会人になって数回会ったことはありますが、深い関係が続いているかというと微妙なところです。

僕は基本的に一人でいることが大好きで、人付き合いが苦手な人間です。ですが今は毎日会社に通勤していてそこで人とのつながりがあるからであり、老後に働かなくなった後は「誰かと一緒にいたい」と強く思うようになるかもしれません。

老後になってから気付いても、そこから人間関係を発展させていくのは僕の性格上難しそうなので、今から少しづつ人付き合いの練習を始めようかと思っています。

まとめ

結局のところ、人生を豊かにするのは「人間関係」と「お金」だと僕は思いました。もしどちらか一方しか得られないというのなら、恐らく「人間関係」が豊かな人の方がより幸福を感じられるのだと思います。

僕の親戚の中には決して裕福な暮らしをしていなくても、仲間内とバンドを組んで頻繁にライブに出かけて人生を謳歌している人がいます。僕の方が収入は良いかもしれませんが、恐らくその方の方が現在の幸福度も高いでしょうし、老後に突入した時はその差はさらに広がるのだろうなと思います。

20代の皆さんは、今のうちから自分にとっての幸福を考えておくと、より良い老後が送れるかもしれません。