あなたは歯磨きをする時に鏡を見ながらしますでしょうか。
恐らくですが、そういう人はそんなにいないのではと思っています。子供のころに歯磨きの教育かなんかで鏡を使っていたとしても、大人になっても鏡を見ながら歯磨きをする人は驚くほどに少ないのだそうです。
かくいう僕も歯磨きをする時はテレビやパソコンで動画を見ながらだったので、鏡なんてまったく使っていませんでした。
しかし、最近とあるきっかけで鏡を見ながら歯磨きをしたところ、驚くほどに歯の「とぅるっとぅる感」が違ったのに衝撃を受け、こうしてここに記録を残したいと思います。
下の歯の奥歯の裏に、ざらざら感が残っていた
多くの人がしていると思いますが、歯磨きが終わった後って舌を使って歯の「磨き上がり感」を確認しますよね? よく磨けていれば、壮快なつるつる感が舌に伝わってきます。
僕もそうしていたのですが、どうしても歯のある一部分がつるつる感を感じなかったのです。それが「下の歯の奥歯の裏」です。
他の歯はいつも歯磨き後はつるつる感があるのですが、この部分だけはいつも微妙なざらざら感が残っていました。うまく磨けていないのかと思い、毎回この部分を磨く時は執拗に歯ブラシを潜らせてごしごしとするのですが、どうしても磨いた後にざらざら感が残ってしまっていました。しまいには「下の歯の奥歯の裏」は他の歯と違って、ちゃんと磨いてもつるつるにならないのかもしれないなどという壮大な勘違いをしていました。
ここではっきりと書いておきますが、これは危険な勘違いで、全ての歯はしっかり磨けていれば間違いなくつるつるします。まぁ僕は歯科医でもなんでもないので、何か特殊な体質だったり病気だったりの例外がもしかしたらあるかもしれませんが、基本的には健康的な歯を持つ人はそのはずです。
痺れを切らして、鏡を見ながら歯を磨いてみる
「下の歯の奥歯の裏」のつるつる感が得られないことにイライラし始めていた僕は、ついにその部分を磨く時に鏡に映してみることにしました。つまり、物理的に歯ブラシがその部分に当たってるのを確かめてみることにしたのです。よく考えれば、最初から試してみるべきことでしたが、浅はかな僕はこれを実行するまでかなり時間がかかりました。
洗面台の前に立ち、口を開けて、自分の歯ブラシがしっかりと下の歯の奥歯の裏にあたっているのを確認しながら丁寧に磨き上げました。もしこれでもざらざら感が残っていたら、もうあきらめざるを得なかったでしょう。
果たして結果は。
そのトゥルットゥル感に世界が変わった
始めての鏡を使っての歯磨き後、舌でその部分の歯の部分に触れてみると、これまで感じたことのない「トゥルットゥル感」が舌先を通って全身を駆け巡りました。この衝撃はまさに僕の世界が変わった瞬間です。歯磨き、change the world。
そう、結論としては、ただ僕の扱う歯ブラシが、うまくその部分に当たっていなかったので磨けていなかっただけなのです。ただ、それだけのことです。世の中って我々が思っているよりシンプルにできてるなー、と思います。
この事実に気づいた時は、衝撃を受けたと同時に、よく今まで虫歯にならなかったな……と肝を冷やしたものです。
はっきり言って僕は歯磨きには一家言持っていて、歯磨きツールはお金をかけて取り揃えていました。歯と歯の間に溜まる汚れをジェット水流で一掃する「ドルツジェットウォッシャー」を始め、フッ素含有量が多く歯医者でも推奨されている歯磨き剤「ジェルコートF」、さらに口をゆすぐ時は殺菌効果の高い「コンクールF」、極め付けは、研磨剤が含まれていない「ジェルコートF」の弱点を補う「リペリオ」まで取り揃えた完璧な布陣を敷いていました。
しかし、どれだけ優れた道具を使おうとも、歯ブラシが歯の汚れの部分に当たっていないのでは意味がありません。まさに高い道具に溺れていた哀れな愚か者です。
あなたも鏡を見ながら歯磨きをしてみよう
もしあなたが、歯の特定の部分からつるつる感が感じられないなら、一度その部分を鏡で見ながら磨いてみることをお勧めします。きっと、壮快な磨き上がり感が味わえること請け合いです。